夏到来が近付き、山林火災の多発に備えるオーストラリアのニューサウスウェールズ州の
消防当局者は9日、春に州内で発生した火災の5件のうち1件が「消防士」による放火が
原因との疑惑が浮上した、と述べた。
州に登録される消防士は約7万人。大半がボランティアとしている。全員の過去の犯罪歴を
調べるのはほぼ不可能な作業とも述べている。
同州の警察は、消防士の中で不審な行動をみせている人物を割り出し、監視しているという。
州の消防当局は、消防士なら放火を怪しまれることはない、と述べている。
豪州のブッシュ(荒れ地)などでは火災が毎年のように起きているが、2003年には首都
キャンベラで家屋600棟以上が焼失する大規模な災害となっている。1983年には、ビクトリア、
サウスオーストラリア両州で75人が死亡、数千人が家を失う火災もあった。
http://www.cnn.co.jp/fringe/CNN200610100035.html