現地時間12日(以下現地時間)、ブラジル・サンパウロで行なわれた試合中、ボール
ボーイが蹴ったボールを得点と誤審した審判が資格停止処分を受けたことが分かった。
ロイター通信が報じている。
舞台はサンパウロの地方トーナメントであるパウリスタフットボール連盟(以下FPF)
カップ。10日に行なわれたサンタクルゼンス対アトレティコ・ソロカバ戦のことだった。
ホームのサンタクルゼンスが、1点のビハインドを追って迎えた89分。同点をねらい
サンタクルゼンスの選手がシュートを放ったものの、その軌道はゴールマウスをはるかに
逸れていった。
ところが、ラインを割ったボールを拾い集めていたボールボーイが、ボールをグランド
内に返そうと、ゴール方面にボールをキック。すると、そのボールはGKを超えてネットを
揺らすことに。そこで主審がゴールを宣告。シュートが外れてから、ボールがゴールの
なかに入るまで10秒近くの間隔があったという。勝利を目前にして、“奇妙”な
同点ゴールを決められたアトレティコ・ソロカバの選手は激怒したものの、判定は
覆らなかった。
その後、ラインズマンの判定に基づいてゴールを認めたと語った主審だったが、
FPFレフェリー委員長は、ゴールの有効性を認めたものの、審判に対する処分に
ついても明言。「とてもシリアスなミスだ。残念なことに、主審とラインズマンに資格停
止の処分を適用しなければならないだろう。集中力の欠如としか言いようがない。
サッカーで起こりようのない出来事だ」と語っている。
[ 9月13日 17時17分 更新 ]
Yahoo!スポーツ - ニュース - ブラジルで世紀の大誤審 ボールボーイの得点認められる
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