「解放同盟との交渉に緊張感」
部落解放同盟の元幹部で長期間休みを繰り返していた奈良市の元職員が市の幹部を脅したなどとして職務強要
の罪に問われている裁判で当時の市の幹部は解放同盟との交渉について「ぴりぴりしながら臨んでいた」と
述べ緊張を感じていたことを証言ました。
この裁判は長期間休んでいたにもかかわらず給料を受け取っていた奈良市の元職員で、部落解放同盟の幹部
だった中川昌史被告(43)が去年8月、奈良市が談合防止のために新しい入札制度を導入しようとしている
のを知って担当の部長と課長をどなったり「解放同盟と市との交渉で問題にする」と言って脅したりしたと
して公務員に対する職務強要の罪に問われているものです。
これまでの裁判で中川元職員は「脅すつもりで解放同盟との交渉を持ち出したのではない」と起訴事実の一部
を否認しています。
奈良地方裁判所で開かれた裁判で福井重忠副市長ら当時の奈良市の幹部2人が出廷し、「かつての交渉では
解放同盟側からば声が飛ぶことや夜中の1時まで及ぶこともあった。職員はぴりぴりしながら臨んでいた」と
述べて解放同盟との交渉には緊張を感じていたことを証言ました。
http://www.nhk.or.jp/nara/lnews/01.html