オンラインゲーム「リネージュ」による個人情報流出事件で、同ゲームの提供元である
NCソフトに利用者1人当たり50万ウォンを支払うよう命ずる判決が出された。
これは個人情報の流出により利用者がゲーム企業に勝訴した初めての例となる。
今回の判決は、リネージュの名義を盗用された8500人と国民(クンミン)銀行の
個人情報流出事件で被害にあった414人が起こしている訴訟へも影響しそうだ。
特に国民銀行の個人情報流出事件では顧客3万人以上の実名や住民登録番号、
メールアドレスが流出しており、今回の判決により訴訟が相次ぐものと予想される。
ソウル中央地方裁判所・民事43単独の許盛旭(ホ・ソンウク)判事は28日、
2004年5月に発生した「リネージュ2」の個人情報流出事件について
ゲーム提供元のNCソフトの過失を認定し、原告5人に対し
それぞれ50万ウォンを支払うよう判決を下した。
当時NCソフトは、リネージュ2をアップデートする際に利用者のゲーム情報を
収めたファイルであるログファイルの暗号化を怠り、2004年5月11日から16日の間に
接続した利用者のIDとパスワードが流出する事件を引き起こした。
今回の訴訟の代理人である朴振植(パク・ジンシク)弁護士は
「IDとパスワードの流出だけでも個人情報の流出があったと認定した最初の判決」とし
「今回の判決により、消費者に不利な約款や貧弱な消費者保護などのゲーム業界の
実態が大きく改善されることが期待される」と話した。
朝鮮日報 2006/4/30 09:00
http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2006/04/30/20060430000001.html