アメリカ先住民の岩の彫刻を盗んだ2人の男に対し、米控訴裁判所は21日、
検察側が彫刻の価値を適切に提示しなかったとして無罪の判決を下した。
盗まれた彫刻は「ペトログリフ(岩面陰刻)」と呼ばれるもの。
陪審はジョン・リーゴンとキャロル・ミゼルがレノの山中からペトログリフを
盗掘したとして有罪の判断を下したが、被告たちは検察が
ペトログリフの価値を示す証拠を示さなかったとして無罪を求めていた。
地方裁判所は、被告の訴えを却下したが、サンフランシスコの第9控訴巡回裁判所は、
検察はペトログリフの市場価値が800〜900ドル(約9万4000円〜10万6000円)であることを
示す報告書を提出しなかったとして2人に無罪の判決を下した。
控訴裁判所は判決文で「リーゴンとミゼルがペトログリフを盗んだのは明白である。
同時にペトログリフが市場価値を持つこともまた明白である。
しかしながら、検察はその『価値』に関する報告書を提出しなかった。
従って地方裁判所の判決を覆さないわけにはいかない」と判断した。
http://www.excite.co.jp/News/odd/00081143139832.html