清川村宮ケ瀬で毎年行われているクリスマスシーズン恒例のイルミネーションについて、
県は二十七日までに、県の自然公園条例に基づく許可が必要と同村に伝えた。
今年で二十回目を迎えた人気イベントが突然、「無許可」開催と知らされた同村は、
「社会的に認知された行事なのに、急に許可が必要となれば行政不信になりかねない」
と戸惑っている。
イルミネーション会場の宮ケ瀬湖畔園地は一九九六年に県立自然公園の特別地域に
指定された場所で、「工作物」を設置するには許可が必要となる。
県は当初「地域の祭りとして考えていたので許可はいらないと判断していた」という。
ところが、二十六日に外部からの指摘を受けた県が他県の事例を調べると、
「イルミネーションは仮設の工作物に当たり条例に基づく許可が必要」と判明。
このため、県は同条例の許認可権限を移譲している同村に伝えたという。
条例の網がかかった九六年以降は「無許可」で開催したことになるが、
同村は「条例は景観保護のために建物の設置を規制する趣旨だと理解している。
イルミネーションが許可の必要な工作物に当たるかどうか現段階で判断できない」と、
判断を保留している。
イルミネーションはことしは十二月三日から二十五日まで点灯された。
主催する宮ケ瀬クリスマスみんなのつどい実行委員会は「二十年間やってきたので、
手続きは大丈夫だと思っていた。もし許可が必要となれば、行政の指導に従い
きちんと手続きを行っていく」とコメントした。
ソース:神奈川新聞 05/12/28
http://www.kanalog.jp/news/local/entry_16901.html