北海道仁木町の新おたる農協(樫林潔組合長)の元男性課長(46)が顧客の共済の掛け金
約6700万円を着服し、懲戒解雇されていたことが27日分かった。元課長は着服分を順次
弁済しており、年内に完了する予定だが、同農協は刑事告訴も検討している。
同農協によると、元課長は小樽支所(小樽市塩谷)の金融共済課に勤務していた99年5月〜
04年12月、顧客36人が一括払いした生命保険と火災保険の共済掛け金を分割払いになるよう
書類を改ざんし、差額を計104回着服していた。契約が満期になったり、途中解約されたり
した場合は他の客の掛け金を充てていた。
今年3月、顧客から「掛け金や利率が証書と異なっている」と問い合わせがあり、発覚した。
元課長は着服の事実を認めたため、5月に懲戒解雇された。「着服した金は競馬に使った」と
話しているという。
同農協は北後志4市町村の5農協が合併して98年に発足。元課長は99年3月に同支所
金融共済課係長になり、03年5月に課長に昇格した。【西端栄一郎】
ソース:毎日新聞 2005年12月27日
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/jiken/news/20051227k0000e040086000c.html