京都府宇治市で男に刺された女児（12）が死亡

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　◇近所の同級生　強いショック
　宇治市の堀本さん宅には１０日午後、悲報を聞いた親せきらが相次いで到着した。無言のまま屋内に入り、
玄関ドアは閉じられたまま、ひっそりと静まりかえっていた。
　近所同士でこの日朝、京進宇治神明校に一緒に出かけた女子児童は事件当時、隣の教室にいた。午前１０時
ごろ、塾側からの連絡で迎えに行った家族によると、強いショックを受け、青ざめた表情で無言のまま、部屋
に閉じこもっているという。
　近所の男性は「今朝、紗也乃さんが自転車を触っているのを見かけた。塾に出かける前だったのだろうか。
仲のいい友達２、３人と自宅前で話す姿をたまに見かける程度だったが、おとなしそうな子だった」と話した。
　一帯は数年前に分譲された新興住宅地。一家は引っ越してきてすぐに転勤で東京に移り約２年間不在だった
ため、近所でも一家を詳しく知る人は少ないという。
　◇学長が謝罪　同志社大
　萩野容疑者が在学している同志社大（京都市）では１０日、八田英二学長、佐藤鉄男・法学部長らが会見し、
謝罪した。
　八田学長は「学生が取り返しのつかない事件を起こし、痛恨の極み。ご遺族の皆さんに深くおわびを申し上
げ、被害に遭われたお子さんのご冥福を心からお祈りしたい。同志社１３０年の歴史で過去に例がない事件。
できる限りの対応をしたい」と沈痛な面持ちで述べ、深々と頭を下げた。
　同大によると、萩野容疑者は大阪府内の同大系列高を卒業後、推薦で０１年４月、法学部法律学科に入学。
２年からは、法学部で最も人気が高く、成績順に受講者選抜も行われる刑事学のゼミに所属、教員養成のため
の教職課程も受講。３年の時に起こした事件で停学になる前の２年生までに卒業に必要な１３０単位のうち
９０単位を取得。復学後も含む全科目の平均点は１００点中８３．２点で、入学が同じ学生約７７０人の上位
１０％に入るという。
　停学は０３年１０月〜今年３月。事件の際の大学側の聞き取り調査には、「自分も窃盗被害に遭ったことが
あるのでやった」と説明した。しかし、復学直前の今年３月２５日、復学後の心構えについて「きちんとやり
ます」という趣旨の返事をし、今夏までの半年間で３２単位（１６科目）を取得するなど、「勉強は意欲を持
ってやっていた」という。
　◇接見弁護士に、淡々と「申し訳ない」
　この日、萩野容疑者に接見した弁護士によると、萩野容疑者は落ち着いた様子で「申し訳ない」と淡々と話
したという。また、「（紗也乃さんを、中学に）合格させてあげたい気持ちはあった」などと述べたという。
（毎日新聞）

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