京都府宇治市で男に刺された女児(12)が死亡

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子どもたち、荻野容疑者の評判二分 京都女児殺害
2005年12月10日23時34分

 「教え方がうまい」「明るくて冗談ずきだった」。萩野容疑者(23)の塾講師としての評判は悪くなかった。

 萩野容疑者の授業を5年生のときから1年間受けた6年生の男児(12)は「よくしゃべって、わかりやすく、優しい先生だった」と話す。

 萩野容疑者は「はぎぴょん」という自分の似顔絵をキャラクターにし、塾のプリントにつけていたという。
塾近くに住む中学3年の女子生徒は「身ぶりが大げさで、前の席の生徒につばがかかるくらい大きな声でしゃべっていた」と話す。

 そんな個性の強い萩野容疑者を疎ましく感じていた子どもたちもいたという。

 1年前に英語を習っていた中学3年の男子生徒(15)は「板書の漢字を間違えて生徒に指摘されると、『ファイアー』と叫んで1人で騒いでいた。
みんな『ちょっと変わった人だ』と冷ややかな目で見ていた」と話す。

 萩野容疑者は同志社香里高校(大阪府寝屋川市)を卒業した。
10日夜に会見した同校の生井武世校長は「在学中、今回の事件につながるような事実や印象は全く持っていないのが正直なところ。
衝撃を受けている」と話した。全国の過疎の村を巡り調査・研究をして報告書をまとめる地歴部に3年間所属。
部の活動で京都に行った際、後輩にジュースを買ってあげるなど、面倒見の良い一面もあったという。

 01年4月、学内推薦で同大学法学部法律学科に入学。2年生のとき、学部内で屈指の人気の「犯罪と刑罰」を研究するゼミに所属した。

 だが、萩野容疑者は強盗致傷容疑で現行犯逮捕され、03年10月から1年半の停学処分を受ける。
復学前の今年3月、学部の学生主任は萩野容疑者と話し合った。その際には、事件を反省し、勉学意欲も示していたという。
復学後は、教職課程科目の単位も取っていた。
約1000人いる同大法学部の中でも、上位1〜2割に入る成績。卒業まであと8単位を残すだけだった。

 萩野容疑者の自宅は宇治市内の静かな新興住宅地にある。向かいに住む男性は「おとなしく、みなりもきちんとしていた。あいさつをすると、きちんと返事をしてくれた」と驚いた。

 ある主婦によると、数年前には「家のけんかでけがをした」と、母親が自宅から救急車で運ばれたこともあったという。

 大学を停学処分になったことも近所では知られていたという。母親と仲が良いという主婦は「最近アルバイトをしているとは聞いていたが、大学のことを聞くのははばかられる雰囲気だった」と話した。