◇伝染病予防教材、明治期の視力表…−−市学校保健会40周年記念
主に明治から昭和にかけて学校教材などとして使われた人体模型や、学校医らが使った医療器具など
珍しい品々を集めた「学校保健の歴史展」が、下京区御幸町通仏光寺下ルの京都市学校歴史博物館で
開かれている。伝染病の予防教材などは時代を映し、年配の人には保健室などで見た懐かしい
器具や標本も並ぶ。入場無料。
校医らでつくる市学校保健会(福田滋会長)が設立40周年を記念し、市教委と共催した。
展示は約80点。150年前に仏で製作された眼球模型、腸チフスやトラコーマなど伝染病の
予防教育のためにろうで作った便や眼の標本などの教材のほか、現在と記号が違う明治期の視力表
▽50年代にへき地校で出張虫歯治療に使われた足踏み式ドリル▽貫単位で量る大正期の体重計−−
など、現在は見られない貴重な品が並ぶ。
同会の医師らが約30年かけ、小中学校の統廃合で廃棄予定だった教材などを収集した。
市教委体育健康教育室では「衛生状態の改善で、重い伝染病や寄生虫の話は余り聞かなくなった。
ただ結核などは今も問題で、アスベストなど新たな課題もある。展示を学校衛生の重要性を再認識する
きっかけに」としている。
(後略)
ソース:毎日新聞 05/11/22
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/kyoto/news/20051122ddlk26040518000c.html