関西国際大(志染町青山一)ニュースポーツ部の学生四人が今月一日から五日間、
ベルギー・リエージュで開かれた第三回キンボール世界選手権で日本代表として出場し、
準優勝に輝いた。同大は一九九八年の開学と同時にキンボールを取り入れ、
国内の大会では敵なしの状態。選手らは国際経験を積み、さらに一回り大きくなって帰国した。
(高見雄樹)
キンボールの「キン」は英語の「キネスシス(kinesthesis)=運動感覚」の略。
「運動の感覚を楽しむボールゲーム」という意味で、八六年、カナダ・ケベック州で生まれた。
四人一組の三チームが対戦し、選手は長方形のコート内で、直径約一・二メートル、
重さ約一キロの大玉を手で打ったりレシーブして得点を競う。
九〇年代後半に日本にも紹介された。現在は欧米を中心に約五百万人が競技しているという。
今回の世界選手権で代表に選ばれたのは、金城豪さん(人間学部四年)=キャプテン
▽堀之内洋平さん(同三年)▽鞍田哲也さん(経営学部三年)▽賀数(かかず)岳海さん
(人間学部二年)。今年三月、神戸市内であった代表選考試合で優勝し、出場を決めた。
代表チームにはほかに金城大(石川県)の四人が加わった。
関西国際大の四人にとっては初の世界選手権。日本とカナダ、仏、独、ベルギー、スペインの
六カ国代表が出場した。各国総当たりの予選リーグを三位で通過。決勝では強豪カナダに
敗れたものの、堂々の準優勝を飾った。
金城さんは「戦略とパワーの違いにまず驚いた」という。それでも日本のスタイルはスピードと技術。
「カナダと同じことをやっていてはいつまでも勝てない。持ち味のスピードを磨き、
日本流で頂点を目指したい」ときっぱり語った。
ソース:神戸新聞
http://www.kobe-np.co.jp/chiiki/mi/index.shtml