飲み物おごり時間稼ぎ 26歳男性、犯人逮捕に尽力
傷害事件を目撃して警察に通報した後、犯人を追いかけ、
清涼飲料をおごるなどして警察が駆け付けるまで時間を稼ぎ、
逮捕に尽力した男性(26)に6日、豊見城署(古波蔵正署長)が
感謝状を贈った。
事件は8月12日夕発生。豊見城署によると、容疑者の男(57)が
被害者の男性(72)に「目つきが悪い」と因縁をつけ、暴行を加えた。
男は被害者を路上に倒した上、体の上にまたがり、髪をわしづかみにして
頭部や顔面を何度も路上に打ちつけるなどし、男性に大けがを負わせた。
目撃した男性は通報後、現場から立ち去る犯人を追いかけ、
「なぜ殴ったのか」などと話しかけながら約300メートル一緒に歩いた。
立ち止まった容疑者に自動販売機で買った清涼飲料を渡し、
さらに十分間ほど、雑談を続け時間を稼いだ。
現場に駆け付けた警察官に対し傷害を否認した容疑者も、
男性の「この人はうそをついている」の一言に観念。現行犯逮捕された。
男性は「怖さ半分、犯人を逃がしてはならないという気持ち半分。
日ごろの心構えが役に立った」と語った。
※元記事:
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-6254-storytopic-1.html 琉球新報 平成17年09月07日