国民生活センターは7日、センナ茎を使ったダイエット茶などの健康食品の中に、
下剤と同様の生理作用がはたらく製品があると発表した。
同センターには「半日くらい下痢が止まらなくなった」「便通が良すぎて心配」などの
相談が寄せられており、利用する際は少量から試すようにと呼びかけている。
センナは下剤成分のセンノシドを含んでいる植物。薬事法では、果実や葉軸などの部位ごとに
医薬品として使えるかどうかを分類している。茎は、効能効果をうたわない限り食品として
使うことができる。
同センターは今年1〜6月、センナ茎を原材料とした茶15銘柄と錠剤5銘柄を調査。茶は1日に
300〜600ミリ・リットルを飲んだ場合、錠剤は1日の摂取目安量を取った場合について、
それぞれ1日当たりのセンノシド摂取量を測った。
その結果、茶の11銘柄、錠剤の3銘柄が、生理作用を及ぼす可能性のあるセンノシド摂取量
2・5ミリ・グラム(1日当たり)を超えた。このうち、茶の5銘柄、錠剤の3銘柄は、市販の下剤の
最小服用量を上回った。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20050907i315.htm