16日午前8時17分ごろ、東京メトロ有楽町線の池袋―要町駅間で、新木場発清瀬行きの
10両編成の列車(乗客四百数十人)が時速約50キロで走行中、ドアが開くトラブルがあった。
けが人はなかった。国土交通省は大事故につながる恐れもあった「重大インシデント」と認定。
航空・鉄道事故調査委員会が事故調査官を派遣した。
東京メトロは同日、記者会見し、「乗客が転落する恐れもある非常に危険な状態だった。
事故調に全面的に協力するとともに、再発防止を図りたい」と謝罪した。
東京メトロによると、列車が時速約50キロで走行中、運転席の故障表示器が「戸閉故障」を
表示。ドア開閉の異常を知らせる警報音が鳴った。運転士(33)が気付くのとほぼ同時に、
先頭車両の右側ドアが閉まるのが窓ガラスに映るのが見えたという。乗客からも車掌(26)
に「走行中にドアが開いた」との苦情があった。同社は目撃証言などから全車両の右側ドア
が2秒程度開いたとみている。
http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20050816AT1G1604G16082005.html