拘置中の4人逮捕 警察官殴り鍵奪う 水海道署
留置場から逃走図る
水海道署の留置場で八日夜、取り調べを終えた男を室内に収容しようとした際、同部屋の男二人が
室外に飛び出し、署員ともみ合いになる事件があり、同署は十日、共謀して逃走を図ったとして、
加重逃走未遂と傷害の疑いで、拘置中の男四人を逮捕した。
逮捕されたのは、東京都葛飾区小岩二丁目、風俗店員、児玉幸太郎(33)=窃盗の罪で起訴=と
住所不定、無職、浅野勇一(44)=覚せい剤取締法違反の罪で起訴、タイ国籍の同、同、
ポッムヨッ・ジャトウポン(34)=強盗傷害の罪で起訴、つくば市今鹿島、同、小口勇(44)=同法違反の罪で
起訴=の四人。
調べでは、四容疑者は拘置されている留置場から逃走しようと企て、八日午後九時ごろ、看守係の
巡査部長(57)と当直勤務の警部補(52)の二人が児玉容疑者を室内に収容しようとドアを開けた際、
室内奥に座っていた浅野、ポッムヨッの二容疑者が室外に飛び出した。五人でもみ合いになった際、
児玉容疑者は警部補を殴ってけがを負わせ、床に落ちた鍵を奪って別の部屋を開け、小口容疑者を
室外に出した疑い。
四人は約一カ月前から逃走を計画していたらしい。別の看守係と当直勤務の署員計七人が駆けつけ、
騒ぎは収まった。
同署の井上泰修副署長は「複数で看守にあたり問題はないと考えているが、結果的に中にいる者の動静の
監視が不十分だった。今後、指導して再発防止に努めたい」としている。
ソース
http://www.ibaraki-np.co.jp/main/daily05.htm