東電、福島第1原発の定期検査22年間データ改ざん
東京電力は3日、福島第1原子力発電所6号機(福島県双葉町)の定期検査で、
データに不正処理があったと発表した。
原子炉格納容器で水素ガスが発生した場合に作動する安全設備のデータが、
1983年の第3回検査から昨年の第18回検査まで改ざんされていた。
もとの数値では、定期検査の基準を満たさない可能性があった。
不正処理が行われたのは「可燃性ガス濃度制御系」と呼ばれる設備。
原子炉の冷却材が喪失するような重大事故時に発生する水素ガスを抜き出して
化学処理し、爆発が起きることを防ぐ。水素ガスを抜き出す「ブロワ」と呼ばれる装置は、
1台あたり、毎時約170立方メートルの流量を確保する吸い込み能力が要求されている。
6号機は79年に運転を開始し、80年から82年にかけて行われた第1回と第2回の検査は、
基準ぎりぎりで合格した。しかし、83年に流量計測機器の一部を変更したところ、
流量が下がったため、検査基準に合格するように数値を改ざん。
それ以降も、同様の方法で偽のデータが報告されていた。
しかし、今年5月、計測機器が故障して修理した際に担当社員がデータ処理法を不審に思い、
東電が運転開始時までさかのぼって聞き取り調査した結果、不正処理が判明した。
同制御系を改めて調べたところ、必要な流量が現在は確保されており、安全上の問題は
なかったと推測している。
東電広報部は「不正なデータ処理が慣習的に引き継がれてきたことは深く反省している。
歴代の担当社員は不正と気付いていなかった」と説明している。
一方、経済産業省原子力安全・保安院の原子力発電検査課は「何らかの処分が必要かどうかは
今後検討するが、ただちに重大な違法行為があったとは考えていない」としている。
ソース
http://www.yomiuri.co.jp/main/news/20050803it12.htm 関連スレ
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http://news18.2ch.net/test/read.cgi/dqnplus/1123164482/