テストで落第点を取った男子生徒二人に対し、女性教師が「合格点をあげるから」と、
自分の車に放火させて保険金搾取を狙う事件が発生したと当局が水曜日に発表した。
この教師はトラメシャ・ラション・フォックス(32歳)。ハリス郡火災調査員ダスティン・ドイツ氏は
「3人とも容疑を認めている」とコメントした。
フォックスは当局へ身柄引渡しの手続き中であり、また、犯行に加わった生徒ロジャー・
ルーナ(18歳)は火曜日に逮捕されたが、もう一人の生徒ダーウィン・アリアス(17歳)はまだ
身柄拘束されていない。
二人の男子生徒はそれぞれ放火の罪に問われており、2年から最高20年の懲役に課せられ
る可能性があるという。また、フォックスに対しては放火、保険金詐欺の嫌疑が掛けられており、
こちらも同様に2年から最高20年の懲役刑となる可能性がある。
フォックスは5月27日に自分の車、「シボレー・マリブ」が盗難にあったと警察に報告していた。
それから12日後、車はアリアス宅の近くにある樹木帯で、燃やされた状態で放置されているのが
発見された。車には盗難にあったとみられる傷まで付いていたという。
しかしフォックスは車が盗まれたと報告する一週間前に2005年式トヨタ・カローラを購入しており、
調査員達はこのことに嫌疑を抱いていた。シボレー・マリブにはまだ2万ドルのローンが残っていた。
「初めの事情聴取では、フォックスは落第点の生徒達に宿題を与えたと供述しており、我々に
6〜7名、生徒の名前が書かれたリストを手渡したのです。私はどうも怪しいなと感じていました」
とドイツ氏は語る。また、このリストにはルーナとアリアスの名前は書かれていなかったという。
「ところが、フォックスの携帯電話の呼び出し履歴を調べたところ、特定の生徒に何度も電話していた
ことが分かりました。問い詰めたところ、フォックスは犯行を自供し、二人の生徒の名前も判明したのです」
フォックスの弁護人は、今のところ充分な情報がないため、詳細についてはコメントできないとロイターに伝えた。
http://www.excite.co.jp/News/odd/00081120213036.html