銀座の35億円貴金属強盗、男女を欧州で拘束
東京・銀座の宝石店で昨年3月、国内の強盗事件の被害額では過去最高となる総額35億円相当の
宝石や貴金属が強奪された事件で、警視庁築地署特捜本部は15日、強盗傷害容疑で逮捕状を
取り行方を追っていた外国人4人のうち、セルビア・モンテネグロ国籍の男女2人が同国内で身柄を
拘束されたと発表した。
別の同国籍の男(35)もデンマークで身柄拘束されたとの情報があり、確認を急いでいる。
日本とセルビア・モンテネグロの間には、犯罪人引き渡し条約が結ばれていないため、2人の身柄は
日本に移されず、現地の国内法に基づいて処罰される見通し。
身柄拘束されたのは、男のジョルジエ・ラソビッチ(40)、女のスネザナ・パナヨトビッチ(22)の両容疑者。
調べによると、ラソビッチ容疑者らは昨年3月5日正午前、中央区銀座5の宝石店
「ル シュプール ディアマン クチュール ド マキ」に客を装って入店。男性店員に催涙スプレーを
吹きかけ、顔を殴るなどの暴行を加え、ガラスのショーケースをハンマーで割り、約30億円相当の
ネックレスを含む計10点の宝石など(総額約35億円相当)を奪った疑い。
ラソビッチ容疑者と別の男が店内にいる間、パナヨトビッチ容疑者と英国籍の女(55)が同店前の
喫茶店などに見張り役として待機していたとみられている。4人は事件後、パリへ逃亡、
うち英国籍の女は母国に帰国していたことがわかっていた。
ラソビッチ容疑者らは、現地時間の13日に身柄拘束され、15日夜、警視庁に連絡が入った。
4人は、欧州などで宝石店強盗などを繰り返している国際犯罪組織「ピンク・パンサー」の
メンバーだった疑いもあり、特捜本部で確認を急ぐとともに、奪った宝石などの処分先を調べている。
ソース
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20050615it14.htm