★阪急宝塚線で痴漢が急増 JR事故で車内混雑?
JR宝塚線(福知山線)の脱線事故後、代替輸送で込み合う阪急宝塚線の電車内で
痴漢をしたとして、大阪府豊中市のアルバイトの男(36)が淀川署に逮捕されていた
ことが3日、わかった。
男は「混雑しているので痴漢をしやすいと思った」と供述している。脱線事故後、淀川署が
同線の痴漢事件で逮捕した容疑者は8人に上り、昨年同時期の2倍。思わぬ事故の影響に、
同署は「JRの復旧まで警戒を強めるしかない」としている。
調べでは、男は5月16日朝、満員状態の電車内で女子高校生の体を触るなどした疑い。
阪急十三駅(大阪市淀川区)で被害者本人に取り押さえられ、府迷惑防止条例違反容疑
(痴漢行為)で淀川署に引き渡された。
阪急宝塚線で痴漢をした理由について、男は「JRの脱線事故で代替輸送している阪急
宝塚線が混雑していると知り、痴漢をしやすいと思った」と供述。
逮捕された当日は、仲間1人と一緒に痴漢行為をすることにしていたが、この仲間が約束の
時間に来なかったために単独で電車に乗り込んだという。
脱線事故後、JR宝塚線の宝塚―尼崎間は不通になっており、阪急電鉄などが代替輸送している。
このため、平日の朝に阪急宝塚駅(兵庫県宝塚市)から尼崎方面に向かう電車は、近くのJR
宝塚駅から乗り換えた乗客でほぼ満員状態。阪急電鉄によると、脱線事故後の阪急宝塚線の
乗車数は1.3倍強になっているという。
こうした影響からか、脱線事故が起きた4月25日から5月31日にかけて、同線の電車内で
痴漢をしたとして昨年同時期の倍にあたる8人が阪急十三駅で取り押さえられ、淀川署が
同条例違反や強制わいせつ容疑で逮捕している。
同署は「容疑者が逮捕されるのは一部で、実際の被害はもっと多いのではないか」と話し、
警戒を強めている。 (asahi.com) 2005年06月03日15時15分
http://www.asahi.com/national/update/0603/OSK200506030047.html?t