東京都港区六本木6丁目の複合施設「六本木ヒルズ」のブティックで働く店員が強盗に襲われた
と装って店の売上金を盗んだとして、警視庁は21日までに、杉並区高井戸東4丁目の古幡尚也
容疑者(33)を窃盗の疑いで逮捕した。自らの顔面を何度も壁に打ちつけて13針も縫うけがを
して被害者を装ったが、襲われた際の説明があいまいだったりしたことから「自作自演」が発覚した。
調べに「借金に追われ、金が欲しかった」と供述しているという。
麻布署の調べでは、古幡容疑者は4月24日午後9時55分ごろ、六本木ヒルズ2階にある勤務先
の売上金約121万円を、6階の現金保管場所に運ぶ途中に盗んだ疑い。その直後、「売上金を
運んでいる途中に、背後から頭をドアにたたきつけられた」と店を通じて110番通報。金はトイレ
に入った際に靴下の中に入れて隠しており、駆け付けた同署員にその格好のままで事情を説明
していた。
http://www.asahi.com/national/update/0521/TKY200505210287.html?t