3月31日投開票のアフリカ南部・ジンバブエの総選挙(国会議席150のうち120議席改選、
小選挙区制)は同国選挙委員会が2日発表した集計によると、与党ジンバブエ・アフリカ民族
同盟愛国戦線(ZANU―PF)が憲法改正に必要な3分の2以上の議席を獲得、圧勝した。
「圧政の前線基地」(ライス米国務長官)と非難されたムガベ大統領(81)は、徹底した野党弾圧で
名実ともに「一党支配体制」を築いた形だ。ただ、与党支持者には世代交代を求める声も強く、
ムガベ大統領は権力維持と政権移譲のジレンマにも向き合っている。
選挙委員会によると、開票が終わった115選挙区のうち、与党は2000年の前回選挙の
62議席から74議席に躍進、野党「民主変革運動」(MDC)は57議席から40議席に減らした。
大統領任命枠などの30議席と合わせ、与党は憲法改正に必要な3分の2となる100議席を上回った。
ムガベ政権は前回選挙で過信から接戦を許したことを踏まえ、野党弾圧を徹底、国営メディアで
反野党キャンペーンを繰り返した。人口の約7割が住む農村地帯も、部族指導者に便宜をはかり
与党支持を固めたとされる。野党などは「不正選挙」と反発しているが、野党支持者が多いハラレ
市内は平穏を保っている。
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http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20050402id22.htm