長崎県佐世保市の佐世保市立総合病院=594床、斉藤泰(ゆたか)院長=
が、2003年には1件も実施していない心臓外科手術の実績を173件として
長崎社会保険事務局に診療報酬の上乗せを請求、厚生労働省の基準に
違反していたのに同事務局もそのまま04年度からの上乗せを認め、約200
万円を不正に支払っていたことが分かった。
同病院は04年4月に心臓血管外科を新設したばかりで、「新たに迎えた医師の
移籍前の実績を申告した。不正請求のつもりはなかった」と説明。同事務局は
審査ミスを認めており、事態を重視した厚労省は同事務局の指導に乗り出す方針だ。
厚労省は、手術数や医師の経験に応じて診療報酬を5%加算する「施設基準」
を設け、心臓外科手術については、年間100件以上を加算条件としている。
佐世保市立総合病院では昨年4月に心臓血管外科を新設した際、長崎大学
付属病院から心臓外科医を招いた。
この外科医は2003年中に173件の心臓手術にかかわっており、佐世保市立
総合病院は、診療報酬の加算条件を満たしたとして、長崎社保事務局に申請書類
を提出。それが認められ、昨年6〜12月に同病院で実施した心臓外科手術44件
について、5%加算された約4000万円の診療報酬を受給していた。同病院は、
不正受給分約200万円は返還するとしている。
ここもなー★
http://www.yomiuri.co.jp/main/news/20050328it01.htm