【京都】 「部屋に変質者がいる」女性SOSメール 男を逮捕

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570オレオレ!オレだよ、名無しだよ!!
ジェリーが大人になった頃トムはもうこの世にいませんでした。トムは自分の
命の終わりがすぐ傍まで来ているのを知ったとき、 こっそりジェリーの前から
姿を消しました。ジェリーの前で弱って涙もろくなった自分を見せたくなかった
のです。 トムはジェリーの心の中ではずっと喧嘩相手として生きつづけたかっ
たのです。 トムがいなくなったのに気づいたときジェリーは悲しみはしません
でしたが、退屈になるなと思いました。 トムとの喧嘩は最高にスリルのあるゲ
ームでしたから。胸の奥が不思議にチクチクはするのですが、それが何なの
か、 ジェリーにはよくはわかりませんでした。トムの願い通り、ジェリーの心の
中でトムはいつまでも仲の悪い喧嘩相手でした。
そんなある日ジェリーの前に一匹の猫が現れました。トムよりのろまで体も小
さい猫です。喧嘩相手のトムがいなくなって寂しかったジェリーは、 今度はこ
の猫を喧嘩相手にしようと考えました。そこでジェリーは、穴のあいた三角チー
ズが仕掛けられたねずみ取りを利用して、 その猫に罠をかけることにしました。
いつもトムにしていたように。 ジェリーは物陰に隠れて、ねずみを求めて猫が
ねずみ取りの近くに来るのを待っていました。そして思惑通り猫が罠に向かっ
て近づいてきます。 ジェリーはしめしめと思いました。いつものように、自分が
ねずみ取りにひっかかるふりをして、逆に猫をねずみ取りにかけてやるんだ。
571オレオレ!オレだよ、名無しだよ!!:05/03/06 01:08:46
うふふ。手か尻尾を挟んだ猫の飛び上がる姿が頭に浮かび愉快です。 でも、
その猫はトムではありません。猫はチーズの近くまで来たとき、ジェリーが出
てくるより早く美味しそうなねずみの匂いに気づき、 目にもとまらぬ速さで隠れ
ていたジェリーに襲いかかってきました。ジェリーはいつもトムから逃げていた
ように逃げましたが、 トムよりのろまなはずの猫にすぐに追いつかれてしまい、
体をガブリと噛まれました。ジェリーも噛みつき返しましたが、 トムより体が小
さいはずの猫は平気です。
血まみれのジェリーは薄れ行く意識の中で、本当は鼠が猫と喧嘩して勝てる
わけがないことと、いつもトムはジェリーに「してやられた」ふりをして、 わざと
ジェリーを捕まえないでいたことを、そのとき始めて知ったのです。トムの大き
な優しさと友情に気づいたのです。 そしてトムがいなくなった時の胸の奥のチ
クチクの正体にも気づきました。かけがえのない友を無くした悲しみでした。
ジェリーの魂が体を抜けた時、空の上には優しく微笑みジェリーを待っている
トムがいました。

「また喧嘩ができるね」
「のぞむところさ、今度こそは捕まえてやるぞ」