3億円超を所得隠し 演劇「がめつい奴」モデルが経営
演劇「がめつい奴」のモデルといわれる大田はる代表が経営するアパート管理会社
「エイチ・オー」(大阪市)が、大阪国税局の税務調査を受け、2004年1月期までの
7年間で約3億1000万円の所得隠しを指摘されていたことが23日、分かった。
追徴税額は重加算税を含め約7500万円とみられ、同社は修正申告している。
関係者によると、同社は大阪市西成区で簡易宿泊所3軒を運営しているが、
収入を除外して所得の一部しか申告しておらず、国税局は仮装や隠ぺいを
伴う所得隠しと認定したもようだ。
「がめつい奴」は、劇作家菊田一夫(1908−73年)の代表作の一つで、59年に
発表された。戦後間もない西成区のあいりん地区を舞台に、金しか信じず、
がめつく生きる簡易宿泊所の女性主人と、周辺の庶民の生きざまがユーモラスに
描かれ、舞台演劇や映画、ドラマ作品にもなっている。
大田代表は1969年に三重県久居市に榊原温泉で最大規模の「榊原グランドホテル」を
創業し、運営会社の社長を務めた。バブル崩壊で資金繰りが困難になり、
ホテルは大田代表の社長退任後の94年に閉鎖された。
ソース
http://www.sankei.co.jp/news/050123/sha066.htm