埼玉りそな銀行(本社さいたま市)の現金自動預払機(ATM)に補充するため輸送
中の現金4500万円が盗まれた事件で、大宮署は20日、窃盗容疑で住所不定、
元警備会社社員宮崎輝男容疑者(47)を逮捕した。
調べでは、宮崎容疑者は昨年12月6日午後5時ごろ、同県上尾市中妻1丁目の同
銀行出張所の駐車場に止めてあった現金輸送車のドアを合鍵で開け、後部荷台に
あった金庫から、現金入りのバッグを盗んだ疑い。当時、警備員2人は現金補充の
ため車を離れていた。
宮崎容疑者は「借金に困ってやった」と容疑を認めている。当時、警備会社の自動車
整備を担当しており、仕事中にキーを持ち出して合鍵を作っていたという。
また同月17日にこの出張所で見つかった現金3400万円について「全部もらうのは
気が引けたので、自分が置いた」とも供述。同容疑者の供述通り、同県北本市内の
林から20日、自分のために隠していたという現金1000万円が見つかった。残りの
100万円は自分で使ったという。
宮崎容疑者は事件後の12月24日に家出、静岡県富士宮市で野宿していたが、衰弱
して動けなくなり、自分で119番。消防からの連絡で同署が調べていた。
http://www.sanspo.com/sokuho/0120sokuho147.html