新潟県上越市の上越信用金庫柿崎支店(荻谷竹志支店長)で昨年10月、金庫室に
保管されていた現金1億円のうち5826万円が紙にすり替えられる事件があり、上越
北署は15日夜、上越市大豆、同支店長代理丸山則雄容疑者(41)を盗みの疑いで
逮捕した。
調べによると、丸山容疑者は、同支店に着任した2003年3月6日から昨年10月14日
までの間、同支店(昨年1月まで直江津信金柿崎支店)の金庫室から、保管中の現金
5826万円を紙にすり替え、盗んだ疑い。
札束は上下の何枚かが本物で、その間に無地の白い紙が挟まれていた。昨年10月
15日、ポリ袋に入れてあった現金1億円を新札と交換するため、点検していたところ
すり替えが発覚した。この現金は2002年4月から、金庫室に保管されていた。
同支店では、丸山容疑者を含め数人が金庫室のカギを保管管理する立場にあった。
外部から侵入した形跡がないことや、偽装した無地の紙の入手ルートなどから、丸山
容疑者を割り出した。
丸山容疑者は23年間、同信金に勤務し、事件発覚後も普段通り働いていた。調べに
対し、「私はやっていない」と容疑を否認しているという。
http://www.yomiuri.co.jp/main/news/20050115it16.htm