兵庫県西宮市の西宮神社は、1月10日に行う恒例の「福男選び」でのトラブルを防止するため、
事前の「場所取り」をやめるよう、立て看板で呼びかけることを決めた。
福男争いが過熱し、今年1月には、1位でゴールした男性の同僚が他の参加者を妨害したと批判され、
「一番福」を返上する騒ぎになったのを受けての措置。
神社側は「来年から先着2000人に参拝証もお渡しする。最低限のマナーは守って」と訴えている。
福男選びは「開門神事」と呼ばれる。1月10日午前6時、神社表大門から本殿まで約200メートルを走り、
3位までをその年の福男と認定する。江戸時代から続く行事で、毎年約2000人が参加している。
立て看板は縦0・9メートル、横1・2メートルで、26日に表大門前に設置する。
同門付近に泊まり込んで場所取りする人が増えたため、テント設営なども禁じ、参加者には10日
午前0時以降に集まるよう呼びかける。
さらに、安全に万全を期すため、参加者を「先頭集団」100人、「2番手集団」200人などと3ブロックに分け、
数秒間隔の時間差を付けて走ってもらうよう求める。福男は例年通り最初の3人だけ。
こうした対策をとったところで、妨害行為がなくなる保証はないが、神社は「神事なので神社で勝手に
ルールを設けることもできず、あとは参加者のモラルを信じるしかない」と話している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041221-00000102-yom-soci