コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)は「インターネット ウィーク2004」において、2004年3月以降、
毎月一定期間にACCSのウェブサイトへのDDoS(分散サービス妨害攻撃)によるアクセス集中があり、
その対策として毎月一定期間ウェブページの運用を停止して対応していることなどを報告した。
DDoSとは、特定サーバに対して複数のコンピュータから大量のアクセス信号を送信することで対象サーバを
停止させる行為のこと。今回ACCSが被害を受けたのは「Antinny」ウイルスに感染したコンピュータの送信する
信号によるものだ。このウイルスに感染した場合、毎月1日および第1月曜日、3月3日や1月1日というように
月日が一致する日に大量に信号を送信する。その結果、ACCSは2004年3月から11月にかけて合計
約80日間ウェブサーバを停止する対策をとった。
問題発生以降、ACCSではレンタルサーバ会社をはじめ日本インターネットプロバイダー協会(JAIPA)、
Telecom-ISAC Japanなどの協力の下で対策と分析・調査を行ってきた。10月までのACCSサイトの
アクセスログを解析した結果、機械的なアクセスだと推測できる1秒間に50回以上の信号を送信している
ユーザーが多数いることが判明している。
これらのコンピュータは「Antinny」に感染しているとみられるが、主要ウイルス対策ソフトメーカー製品は
すでに「Antinny」への対策を行っているため、ウイルス対策ソフトを導入すれば感染・発症が防止できる。
ACCSでは、今後も関係各団体やプロバイダとの協議を継続して行い、適切な対応を実施する予定だ。
http://japan.cnet.com/news/sec/story/0,2000050480,20077843,00.htm