新潟県中越地震の際の地滑りで同県山古志村にできた土砂ダム(天然ダム)の水位
を下げるための排水による浸食で、村のコミュニティー施設として使われている旧小
学校体育館付近の地盤がごっそりと削り取られてしまったことを、排水作業を続けて
いる国土交通省北陸地方整備局が17日、明らかにした。
同局によると、浸食でできたがけはいずれも最大で高さ15メートル、奥行き25
メートル、幅40メートルほど。浸食は最も近いところで体育館の約1.5メートル
にまで迫っている。
同局は17日、地面の復元や配水管設置工事を始めた。「体育館が崩れ落ちる可能
性は低い」としている。排水は流す場所を変えて続ける。
現場は芋川にできた土砂ダムの排水場。ポンプでくみ上げた水を、シートなどを敷
いて造った放水路に流し、約15メートル先のがけ伝いに芋川に戻していた。浸食は、
15日にポンプを増やし、計8台で毎秒4トンを排水するようになってから急に進んだという。
体育館は、廃校になった同村の東竹沢小学校の元施設。
http://www.asahi.com/national/update/1118/008.html From 朝日新聞
http://www.asahi.com/