IEのパッチ未公開セキュリティ・ホールを突くウイルスが出現
マカフィーなどによると,米国時間11月8日以降,Internet Explorer(IE)のセキュリティ・ホールを
突いて感染を広げるウイルスが出現しているという。メール本文中のリンクをクリックすると,
ウイルスを勝手にダウンロードさせられて実行させられる。米Microsoftは修正パッチを
公開していないので,「信頼できないWebページは閲覧しない/信頼できないリンクはクリックしない」
「ウイルス対策ソフトを適切に利用する」――などが対策となる。
今回報告されたウイルスは,11月初めに見つかったIEのセキュリティ・ホールを突いて感染を広げる。
マカフィーでは,ウイルス名を「Mydoom.ag」および「Mydoom.ah」としている。セキュリティ組織の
米SANS Insituteにも,このウイルスに関する発見報告が寄せられているという。
(中略)
メール中のリンク先には,既にウイルスに感染しているマシンが指定されている。ウイルスに感染した
マシンは,Webサーバーとして動作させられているのである。デフォルト・ブラウザ(メール中のリンクを
クリックしたときに起動するブラウザ)をIEにしていて,なおかつWindows XP SP2以外の環境では,
メール中のリンクをクリックすると,ウイルス感染マシンに置かれた,セキュリティ・ホールを突くような
WebページをIEに読み込まされて,ウイルス本体を勝手にダウンロードおよび実行させられる。
実行されたウイルスは,そのマシンから収集したメール・アドレスへ向けて,上述のような内容のメールを
多数送信する。同時に,ウイルスの一部であるWebサーバー・プログラムをそのマシン上で起動して,
メール受信者からのアクセスを待ち受ける。
ソース
http://itpro.nikkeibp.co.jp/free/ITPro/NEWS/20041109/152325/