世界の携帯電話ユーザーは2008年までに、自分の端末へのアダルトコンテンツの送信に
年間10億ドルを費やすことになり、そうしたアダルトコンテンツは、かつて固定回線の
インターネットの成長をかきたてたのと同様、今後はワイヤレスサービス分野の成長を
後押することになるかもしれないと市場調査会社が指摘している。
米Yankee Groupは10月25日に発表した調査報告書において、米国のユーザーは4年後には
アダルトコンテンツに年間9000万ドル程度を費やすことになると報告している。
携帯電話キャリアは新たな収益源としてデータトラフィックの拡大に必死だが、これまでのところ、
いずれの業者もアダルトコンテンツのビジネスチャンスに対しては消極的だった。
だが業界の多くの専門家は実際、アダルトコンテンツは1990年代後半、固定回線の
インターネットを介して提供されるサービスとして、初めて収益性を実現できたものと考えている。
Yankeeによれば、米国の携帯キャリアのポータルを除けば、現在、ワイヤレスデータトラフィックの
半分はアダルトコンテンツだという。携帯キャリアは、アダルトコンテンツが子供たちの目に
触れるような事態に陥った場合のトラブルの可能性を懸念している。
「今のところ、懸念が欲を上回っている。だがキャリアが未成年者を保護するための確実な
メカニズムを開発し、このビジネスチャンスから確実に利益を上げられるようになれば、
懸念も解消されるはずだ」とYankeeは指摘している。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0410/26/news030.html