京都市伏見区の京都まつり実行委員会が、区民パレード隊への協賛金と引き換えに渡している
醍醐コミュニティーバスの模型「チョロQ」が、市民らの間で人気を集めている。ところが、一部の
収集家らが、買い求めた「チョロQ」をホームページ(HP)で高値販売しており、関係者は「本来の
趣旨と違った扱い方はやめて」と困惑している。
「京都文化祭典04」の一環として9月19日に開かれた京都まつりへの補助金数10万円が、市財政
悪化を理由にカットされたため、実行委が、同まつりの区民パレード隊の諸費用を工面する目的で、
がん具会社と提携し、「チョロQ」6000個を製作した。
模型は、全長5センチほどで、ぜんまい仕掛けで地面に置いて後方に引いて離すと走行する仕組み。
地域住民のバス利用促進を図る狙いもあり、8月末から区役所や深草・醍醐の両支所などで、バスの
1日乗車券と同模型をセットに、1000円で渡している。
区役所などによると、住民や子どもだけでなく、他府県の模型収集家たちが、数10個単位で引き換えて
おり、中にはHPで入札にかけ、高値で取引している、という。
同区役所醍醐支所の高田民義・まちづくり推進課長は「愛好家のためではなく、まつりへの協賛と
バス利用を促進するための模型だ」と、理解を求めている。
模型は、あと数100個しかなく、10日と17日、11月23日に地域住民の交流の催しで、パレード隊に
協賛する人だけに引き渡すことにしている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041005-00000015-kyt-l26