コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)は29日、Yahoo!オークションを悪用して
海賊版PCソフトやデータの販売について、3人が著作権法違反の疑いで逮捕された
と発表した。
千葉県警生活経済課とハイテク犯罪対策室および印西署は、Yahoo!オークションを
通じてビジネスソフトなどを無断複製したCD-R2枚を千葉県内の男性に合計2,500円
で郵送販売したとして、兵庫県姫路市に住む中国籍の留学生男性(23歳)を逮捕した。
男性は2003年8月頃から約1年間で全国の約3,600人に対して海賊版を販売し、約700
万円を売り上げていたとみられている。男性はファイル交換ソフト「Winny」を使ってソ
フトを入手し、逮捕直前までYahoo!オークションに出品を行っており、出品者への評価
として落札者から海賊版であることを指摘されると「悪戯落札です」などと回答していた
という。
京都府警生活経済課と宇治署は、Yahoo!オークションを通じてビジネスソフトなどを
無断複製したCD-R8枚を亀岡市内の会社員ら4人に合計8,000円で郵送販売したとして、
愛知県江南市の会社員男性(29歳)を逮捕した。男性は2004年3月頃に集中して海賊版
をYahoo!オークションに出品しており、この時期だけで150人以上に海賊版を販売してい
ることが、ACCSの調査から判明しているという。
和歌山県警生活環境課と和歌山東、西、妙寺、岩出署は、Yahoo!オークションを通じて
カーナビゲーション用地図データなどを無断複製したCD-Rを東京都内の男性に1,300円
で郵送販売したとして、和歌山県那賀郡岩出町の会社員男性(32歳)を逮捕した。ACCS
の調査では、男性は地図データの中古販売を装ってYahoo!オークションに出品を行ない、
個別に問い合わせのあったユーザーに対しては、データが読み込めるかどうかのチェッ
ク用として海賊版を販売することや、チェック後は「自己責任で廃棄」することを求めてい
たいう。
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2004/09/29/4789.html