警察の書類渡し忘れで、被告が知らないうちに敗訴 滋賀
大津署員が拘置中の男性=当時(36)=に特別送達された損害賠償請求訴訟の答弁書催告状などを
渡し忘れたため、男性が敗訴し、滋賀県が慰謝料など約250万円を支払うことで合意したことが21日、
分かった。
滋賀県警監察官室によると、廃棄物処理法違反容疑で1月から同署に拘置されていた大分市の男性に
3月19日、大津地裁から男性が被告となった訴訟の答弁書催告状や期日呼び出し状が大津署長あてに
特別送達されたが、留置管理課の担当者が渡すのを忘れた。
このため男性が知らないうちに弁論が開かれ、大津地裁は5月10日、男性に原告の主張通り約3億円の
賠償を命じた。
男性は同月13日に執行猶予付きの有罪判決を受けて釈放され、敗訴を知った。男性は控訴し、大津署に
抗議。9月上旬、滋賀県が慰謝料などを払うことで合意した。
監察官室は「(書類を)速やかに男性に渡すべきだった。迷惑をかけ申し訳ない」と話している。
ソース
ttp://www.sankei.co.jp/news/040921/sha054.htm