京都のゲーセン置引多発 中高生もご用心を
河原町通や新京極など京都市中心部の繁華街のゲームセンターで、置き引きの被害が多発している。
中でも、写真シール作製機(プリクラ)を楽しんでいる間の被害が目立つといい、管轄する五条署は注意
を呼びかけている。
同署によると、今年1月から6月までの管内の置き引き被害は143件で、昨年同期に比べて36件増え、
京都府内の警察署で最も多い。このうちゲームセンターでの被害は46件で全体の約3割を占め、2番目
に多い飲食店の29件を大きく上回っている。被害者の大半は女性で、中高生を中心とする若者が多い。
ゲームセンターの被害の多くは、プリクラで写真を撮影している数分の間に足下に置いた荷物を持ち去
られている。写真の背景を変えたり、背景に文字を書き込むなど凝った撮影もできるため、荷物への注
意が一層散漫になり、被害に遭いやすくなっているという。
プリクラの製造会社によると、プリクラは1995年に誕生したが、画質の向上や背景の工夫などもあって、
今も中高生たちに人気がある。
五条署はこれまでに、管内12カ所のゲームセンターを対象に独自の防犯指導を実施し、置き引きへの
注意を呼びかける店内放送や巡回の強化などを要請した。ゲームセンター側も、プリクラを操作中にも
目に入る場所に荷物を置く棚やかごを設置するなどの対策を講じている。
また、同署の管内ではゲームセンターや飲食店のほか、鴨川の河川敷に座って涼んでいる間に荷物が
狙われるケースもあるといい、「少しの間だからと油断せず、荷物からは目を離さないように」と呼びかけ
ている。
ソース
ttp://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2004082000131&genre=C1&area=K10