カリブ海のドミニカ共和国から隣のプエルトリコに渡るため、7月末にボートで海に出た86人が漂流し、
出発地近くの沖合で10日、約2週間ぶりに発見された。
31人が生き延びたが、食料も水も底をついた船中では女性の母乳を奪い合うなど、パニック状態になっていたという。
AP通信によると、39人が救助されたが、そのうち8人は脱水症状などでまもなく死亡。
残る47人も海に飛び込むなどして死亡した模様だ。
生存者の話では、ボートは7月29日に北部の漁村を出発、2日後に目的地を目の前にしながらエンジンの不調で漂流を始めた。
長さ9メートルほどの木造船にはオールもなかった。飢えと渇きから正気を失い、海に飛び込む人が大勢いた。
母乳を与えることを断った女性が男たちの手で海に投げ込まれた。大勢に乳を与えて衰弱死した女性もいた。
地元ラジオによると人肉食で生き延びた人がいる、との証言もあるという。
経済が低迷しているドミニカ共和国では、米自治領で生活水準の高い隣国のプエルトリコに、仕事や豊かな暮らしを夢見て渡る
移民がブームになっている。この船の場合も乗客は450ドルを支払っており、不法入国を試みたものとみられる。
発見された場所は、出発地からわずか50キロほどの沖だった。
http://www.asahi.com/international/update/0812/005.html 関連
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http://news16.2ch.net/test/read.cgi/dqnplus/1092201342/