今年1月、宅配業者を使った、いわゆる「オレオレ詐欺」で、水戸市の
女性から現金をだまし取ろうとして、詐欺未遂の容疑で逮捕された
千葉県船橋市、暴力団組員(24)=詐欺罪で公判中=
ら少年4人を含む計8人が、神奈川や埼玉など5都県で計8件、
被害総額1350万円に上る同様の詐欺を繰り返していたことが分かった。
1日で計3件の犯行を繰り返し、計500万円をだまし取ったこともあるという。
茨城県警捜査2課と水戸署が12日、発表した。ほかに逮捕されていたのは、
いずれも無職で千葉県船橋市西習志野、男性(23)、同習志野台、男性(22)、
同県八千代市、男性(22)の3被告=いずれも詐欺罪で公判中=と、
同県船橋市や習志野市などの18〜19歳の少年4人=中等少年院送致=。
水戸署によると、8人は今年1月6日から20日までの間、NTTの電話帳から
年配の人によくある名前を選んで、家族がいなくなる平日の昼間を狙って、
電話をかけ続けていた。「これまで手分けして1200件ほどかけた」と話しているという。
孫を装って「暴力団の女に手を出した」、「社長の花瓶を割った」などと電話し、
「明日を金を取りに行く」と話したという。「金融機関の口座の手配が面倒」
といった理由から、バイク便などの宅配業者に家まで現金を取りに行かせ、
千葉県や東京都内の路上や公園で、業者から直接現金を受け取っていた。
「ヤミ金をしていたがもうからなくなったため、犯行を思いついた」と話しているという。
暴力団組員ら2被告がだました金の半分を分け前として受け取っていたといい、
中には、受け取った金でグアム旅行に行った被告や少年もいるという。
http://www.asahi.com/national/update/0812/023.html