・児童が希少生物の天敵であるザリガニを捕獲する自然調査学習
「守れ 私たちの白山!ザリガニ・ゲット大作戦」が十四日、武生市
安養寺町で開かれた。アベサンショウウオやゲンゴロウなどの貴重な
野生生物を守ろうと、歓声を上げながらザリガニ釣りに挑んだ。
白山地区は、六月に環境省の里地・里山の保全再生モデル事業実施
地域に選定された希少生物の豊富な地域。県と市も二○○三年度から
「人とメダカの元気な里地づくりビジョン」の策定作業を進めるなど、
保全のための取り組みを行っている。ザリガニ・ゲット大作戦もその
一環として開かれた。
白山小三−六年の九十一人と地元民合わせて百人が参加。ため池と
田んぼ近くの小川の二カ所に分かれ、石を重りに使い、エサのするめを
先に付けた竿(さお)を、水の中に入れた。ザリガニがかかると
「釣れた!」と大きな声を上げ、慎重に網の中に収めていた。
四十分間に、約百七十匹を捕獲した。
大門冴子さん(五年)は「竿がちょっと重たかったけど、釣れたときは
とてもうれしかった」と話していた。ザリガニ捕獲の後は、ドジョウ、メダカ、
イモリなどの生息状況を観察した。 (一部略)
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