東京メトロ渋谷駅構内で6月、駅員が銃撃された事件で、強盗殺人未遂容疑で
逮捕された住所不定、無職、熊谷徳久容疑者(64)の指紋が、横浜市中区で5月、
中華レストラン経営者が射殺され現金30万円が奪われた強盗殺人事件の関連場所で
見つかった指紋と一致したことが、警視庁と神奈川県警の調べで分かった。
両事件で発射された銃弾に残された傷(線条痕)も酷似していることから、同県警などは、
熊谷容疑者が横浜の事件にもかかわった疑いが強いとみて、駅員銃撃事件の
捜査が終了次第、本格的に追及する。
同県警の調べでは、5月29日深夜、横浜中華街で中華レストラン「白楽天」を経営する
清水文男さん(77)が、横浜市中区鷺山の自宅前で頭を拳銃で撃たれ、死亡した。
清水さんが持っていた売上金約30万円入りのバッグが奪われた。
その後の捜査で、清水さん殺害事件の現場やその周辺など関連先から採取された指紋が、
熊谷容疑者の指紋と一致した。
また、清水さん銃撃に使われた拳銃も熊谷容疑者が所持して出頭した38口径回転式で、
線条痕も酷似しており、同じ拳銃が使われた可能性が強まった。
拳銃を撃ち荷物を奪う手口が似ており、熊谷容疑者が以前、中華街で働いていて土地勘もあった。
熊谷容疑者は96年1月、横浜市中区で銀行嘱託社員を工具で襲い、小切手を奪った
強盗傷害事件で実刑判決を受け、4月に出所したばかりだった。
ソースはこちら
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/jiken/news/20040703k0000m040142000c.html