児童虐待相談、2万6573件 13年連続最多更新
全国の児童相談所で処理した03年度の児童虐待の相談件数が、速報値で前年度を
12%上回る2万6573件となり、統計をとり始めた90年度から13年連続で最多を更
新したことが29日わかった。厚生労働省は、虐待行為そのものの増加に加え、大阪府
岸和田市で1月に発覚した中学生虐待事件で、関心が高まった影響も大きいとみている。
相談件数は、全国182カ所の児童相談所が、相談を受けて児童虐待の事実を確認し、
子どものケアや親への指導措置などの処理方針を決めた件数。03年度は、90年度の
1101件に比べ約24倍に激増している。
前年度比3〜5割増となった00〜01年度に比べ、02年度はペースが2%増に鈍っていた。
03年度について、処理方針を決める前の受付件数ベースでみると、岸和田事件が明るみ
に出た04年1月が33%増となり、2月が68%、3月が76%と大幅増が続いた。
03年度の都道府県(児童相談所の設置義務がある政令指定市分を除く)別の相談件数は、
最多が大阪府の2782件(前年度比11%増)で、2206件(22%増)の東京都、
1422件(5%減)の埼玉県、1315件(23%増)の神奈川県が続く。埼玉県は、
03年度から指定市に移行したさいたま市分187件を加えると8%増になる
ソース
ttp://www.asahi.com/national/update/0629/015.html