神戸港・メリケンパークの入り口にそびえる巨大なコイのオブジェ「フィッシュダンス」。世界的に有名な
米国の建築家フランク・ゲーリー氏が手がけたこの作品が、同氏に無断で完成当初とは全く異なる色に
塗り替えられ、五年間も放置されている。「名画に落書きしたようなもの」。地元の建築家らはこの無粋な
措置に憤慨。オブジェを管理する神戸港振興協会に「即刻、元の色に戻すべき」などと訴えている。(小森準平)
オブジェは、同協会などが一九八七年、隣接するレストランと一緒に整備。デザインを、世界的な建築
家で、その後、建築界のノーベル賞と称される「プリツカー賞」を受賞したゲーリー氏に依頼、建築家の
安藤忠雄氏が監修した。
当初はグレー一色だったボディーに「異変」が起きたのは九九年春。さび止めを施す際、管理担当者が
ピンク色に塗り替えた上、今では色落ちしているが、黒っぽく縁取った青い目玉まで描いたという。
これを知ったゲーリー氏の「侮辱された」とのコメントが専門雑誌で紹介された。建築物を含め同氏が
手がけた作品は、日本ではこのオブジェが唯一とされ、神戸市内に事務所を構える建築家山下誠一郎
さん(36)によると、当時同業者の間でも「世界中の笑い者になる」と批判の声が上がった。
http://www.kobe-np.co.jp/kobenews/sougou04/0615ke33270.html (0´〜`)<芸術わかんね 依頼729