佐賀県鳥栖市などで起きた3件の女児連れ回し事件で、わいせつ目的略取などの罪で起訴された
元福岡県警大牟田署地域課巡査、富田啓之被告(25)の初公判が24日午前10時すぎ、
佐賀地裁(坂主勉裁判長)で始まった。富田被告は、3件の連れ回しの起訴事実を大筋で認めた。
起訴状などによると、富田被告は鳥栖市内で昨年11月と今年2月、福岡県大牟田市内で昨年10月、
それぞれ1人で歩いていた小学生女児を無理やり自分の乗用車に乗せて連れ回したとされる。
いずれも女児は45分〜1時間半後に解放された。
富田被告は今月3日にも、福岡県警に採用される前の01年7月、同県甘木市内で小学生女児を
連れ回していたとして同県警に逮捕され、同日付で懲戒免職処分を受けた。
この事件では23日に福岡地裁に起訴された。
富田被告は最初に逮捕された今年2月21日以降、捜査段階では一貫して容疑を否認していた。
また、富田被告は、4月に勾留(こうりゅう)中の鳥栖署留置場で看守の目を指で突くなどして
逃走を図ったとして、加重逃走未遂などの罪でも佐賀地裁に起訴されており、この件についても
起訴事実を認めた。
http://www.asahi.com/national/update/0624/007.html