今年八月の五所川原立佞武多(たちねぷた)に、人気漫画「ドラゴンボール」を題材にした立佞武多が
出陣する。二十一日、集英社(本社・東京都)が下絵を公表した。高さ十三メートル、重さ約八トンの
中型の立佞武多だが、“フィギュア”としては世界最大級で、子供たちの人気を呼びそうだ。
「ドラゴンボール」は、漫画家・鳥山明氏の作品。一九八四−九五年、週刊少年ジャンプ(集英社)に
連載され人気を集めた。立佞武多のタイトルも、そのまま「ドラゴンボール」と名付けられ、主人公の
孫悟空(そん・ごくう)と神龍(シェンロン)が並び、「友情、努力、勝利」を表現。下絵も鳥山氏が描いた。
「ドラゴンボール」立佞武多は、五所川原市出身者がスタッフとなって運営している集英社のウェブ
サイトで、ドラゴンボールの世界を立佞武多で再現しよう−という話が持ち上がり実現した。同社が
五所川原市内の関係者に協力を要請し、四月中旬から五所川原市内の社会福祉施設内で制作が
スタート。七月末には完成する予定だ。
二十一日、集英社のスタッフが市役所を訪れ、下絵を公表。「きっと悟空のようにパワーいっぱいの
元気なねぷたになるんでしょうね。今から宇宙一でっかい悟空に会えるのをすごく楽しみにしています」
との鳥山氏のメッセージも紹介された。
「ドラゴンボール」立佞武多は八月四−八日の祭り期間中、地元の子供たちの手によって運行される
予定で、スケジュールの調整がつけば、鳥山氏も参加する。制作を担当する団体職員・小山内圭輔さん
(22)は「細かい部分が多く時間がかかるが、いい立佞武多にしたい」と意気込んでいる。
http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2004/0622/nto0622_3.asp 引用元 東奥日報