那覇市久茂地のストリップ劇場「那覇ミュージック」の人身売買事件で、被害に遭ったコロンビア人女性たちが
同店内で売春行為をさせられていたことが、県警の調べで判明した。
一方、被害女性らを入国させた仲介人の別のコロンビア人=東京都在住=について、県警が出入国管理法違反
(不法就労あっせん)の容疑で強制捜査に着手する方針を固めたことが、16日分かった。
既に捜査員を東京に派遣している。県警はこのコロンビア人仲介人が密航ブローカーの役割を果たしたとみており、
本土系暴力団や外国マフィアの関与も視野に、人身売買組織の全容解明に向け捜査を本格化させる。
県警は同店経営者の市村茂平容疑者(61)=出入国管理法違反(不法就労助長)などで逮捕=や関係者から
売春行為の実態についても追及。
被害女性が、店から支払われる給与のほとんどを密航ブローカーらに搾取されていたことから、
生活費などを稼ぐため売春行為を強いられていたとみている。
関係者によると、売春行為をさせられていたのはコロンビア人数人で、中には17歳の少女もいた。
同店奥の個室で来店客を相手に売春行為が繰り返されていたという。
従業員が客らに7000円で売春を持ち掛けていた。店側は女性に不特定多数の男性客の相手をさせ、
客1人につき2000円を女性に手渡していたという。
今回の人身売買事件は、那覇署が5月30日、公然わいせつの疑いで、市村容疑者やダンサーとして働いていた
コロンビア人女性らを逮捕したことで発覚。
被害女性は少なくとも3人おり、密航ブローカーに「日本でウエートレスやホステスとして働かないか。もうかるぞ」
と誘われ、4、5年前に来日。実際は性風俗店などでの労働を強制されていた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040617-00000014-ryu-oki