国産牛肉買い上げ事業をめぐる牛肉偽装事件に関連して、大阪府警捜査2課は13日、
体調不良を訴え入院中の福谷剛蔵・大阪府羽曳野市長(62)から参考人として事情聴取した。
福谷市長は、偽装肉を含む大量の買い上げ肉が焼却された「柏羽藤クリーンセンター」の管理者。
全国同和食肉事業協同組合連合会(全同食)専務理事・浅田満被告(65)から焼却受け入れを要請され、
当時、浅田被告の来訪を記録した市の文書の改ざんを部下に指示していた。
調べや関係者によると、福谷市長は2001年12月上旬から数回、市役所内で浅田被告と面談。
同事業が肉の一時保管から買い上げ・焼却の「処分事業」に切り替わることが正式決定した同月14日より以前に、
買い上げ肉の焼却受け入れを要請された。
福谷市長が、市秘書室が管理する市長らの「日程管理ノート」の改ざんを同室職員に指示したのは、
先月下旬。
職員は、処分事業の正式決定前日の01年12月13日に訪れた浅田被告の記録を消し、代わりに別人の名前を記入。
正式決定後、肉の一般廃棄物としての処分が認められた同28日に1度だけ来訪したようにしたうえで先月31日、
同ノートを大阪地検に任意提出した。
福谷市長は翌日、改ざんされた日時を挙げ、焼却前に浅田被告と面談したことを初めて明らかにしたが、
秘書室職員が同地検の事情聴取に事実関係を認めたため改ざんが発覚した。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20040613i512.htm