字幕は山形弁だなす 日比共同制作「アボン・小さい家」
フィリピン北部の山岳地帯に生きる日系人を主人公とした映画「アボン・小さい家」の上映会が12、13の両日、山形市である。
現地民の素朴な暮らしを表現するため、日本語字幕はあえて山形弁で表記。
山形にゆかりのある今泉光司監督(43)は「“古里”の方々がどう感じるのか楽しみ」と期待している。
舞台となるコルディリエラ地方には20世紀初頭、道路建設のため多くの日本人男性が労働者として渡航。
現地の女性と結婚、日系人社会を築いた。
ストーリーは、日系三世の男性が3人の子どもとともに都会から同地方の村に住む祖母の家に戻る。
そこで自然を享受して暮らす住民に接し、家族で生きていく本当の場所を再確認する。
今泉監督が1996年から現地に居住しながら地元の民間非営利団体(NPO)と共同で8年かけて制作。
昨年からフィリピンで、今年から日本での巡回上映を始め、10日には東北で初めて仙台市で上映会があった。
日本語の字幕を付ける際、今泉監督はせりふなどを山形弁に“翻訳”。
例えば、「―だ」という部分は「―だなす」とした。「標準語では冷たい印象で雰囲気が伝わりにくかった」と説明する。
自身は東京出身だが、両親が山形出身で「家では方言が飛び交った」という。
観客からは好感の一方で「地方を差別的に扱っている」との批判も。
今泉監督は「地方の良さを表現したつもりなんだが…」と苦笑している。
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