虚偽の申請で大学開設の認可を受けた学校法人東北文化学園大学(仙台市)が
現在、総額約200億円にのぼる負債を抱えていることが法人の内部調査で
明らかになった。法人は31日、文部科学省に財務状況を報告する。申請の
際に隠していた負債がさらに膨らみ、法人は自主再建が困難になったとして
経営譲渡を検討している。
法人は、97年に旧文部省に大学開設の認可を申請する際、当時の堀田正一
郎理事長が主導して「二重帳簿」を作成。96年度決算時点で約150億
円あった負債の大半を隠すことで、実際には受けられなかったはずの認可を
受けたとされる。
文科省は、正確な財務状況の提出を法人に求める一方、法人の今後に
ついては「当面は法人自身の再建策を見守る」としていた。法人は、
5月25日に予定していた教職員への給料支払いを延期するなど、資金
繰りが悪化。複数の法人との間で経営譲渡の可能性を探っているものの、
実現の見通しは立っていないという。
一方、堀田氏は30日、東京都内で朝日新聞などの取材に応じ、虚偽申請の
理由について「寄付を約束していた会社がつぶれるなどしたが、計画が
進んでおり、引くに引けなかった」と釈明した。
引用
http://www.asahi.com/national/update/0531/004.html