23日に、仏パリのシャルル・ドゴール空港で起こり、死者4人を出した倒壊事故について、
政府の特別顧問が翌日、2012年のオリンピック誘致のライバル国を蹴落とす絶好の機会と
する「ジョーク」を口にし、激しい非難の的となっていることが伝えられた。
午前7時に空港ターミナル連絡通路の一部が倒壊したシャルル・ドゴール空港では4名が死亡。
もっと遅い時間帯に事故が起こっていた場合、被害はさらに大きかったとみられている。
ところが、翌24日にダウニング・ストリート(首相官邸)で通常どおり行われた、英政府の
広報担当者による週明けの連絡会で、トニー・ブレア首相の特別顧問デヴィッド・ヒル氏は、
「この事故から英国が得るものは大きい」と表現。
直接は触れなかったものの、同氏がオリンピック誘致に関して、今回の事故はフランスの
交通システムの評価を下げ、英国の方がフランスよりもオリンピック開催国としては適切で
あるとアピールするのに役立つと言いたかったのは誰の目にも明らかであったという。
このようなヒル氏のコメントに、同席していた者からは非難の声が続出。
同氏の言葉は3年前のアメリカ中枢同時テロ直後、当時の運輸相の特別顧問であった
ジョー・ムーア氏が「(国内の)悪いニュースを『埋める』のには最良の日」との
電子メールを同僚らに送り、非難を受けた事件を彷彿とさせるものであったとされる。
ソースはこちら
http://www.japan-journals.co.uk/dailynews/040526/news040526_4.html