◇描いた一宮署員「早期解決に役立った」
◇「あいつに似ている」
一宮署は26日、一宮市島村西山3、アルバイト、石原毅容疑者(34)を強制わいせつ未遂容疑で逮捕した。
逮捕の決め手は、被害に遭った市内中学の女子生徒(13)の記憶を基に同署鑑識係の男性署員(28)が描いた似顔絵だった。
お手柄の署員は「早期解決に役立ちよかった」と喜んでいる。
調べでは、石原容疑者は4月16日夕、買い物帰りの女生徒の後をつけ、マンションのエレベーター内で「静かにしろ」と脅迫し
抱き付こうとした疑い。扉が開いたすきに女生徒は脱出した。
被害届を受けた同署は翌日、犯人の似顔絵作成に着手。
似顔絵は被害者の持つイメージをいかに表現するかがポイントだが、署員は女子生徒の年齢や趣味を考慮に入れて話を聞いた。
その結果、「まゆはアニメの主人公の両津勘吉に似ていた」などと次々に女子生徒の記憶力を呼び覚まし、約1時間半で完成させた。
似顔絵は、ほおのほくろが左右反対だった以外はほぼ完ぺきな出来栄え。
ひと目見た捜査員から「あいつに似ている」との声が上がり、石原容疑者が捜査線上に浮上して早期逮捕につながった。
同署は余罪についても追及する。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040527-00000005-mai-l23