4月に初当選した東京都目黒区の青木英二区長(49)が、6月18日の区議会本会議の初の所信表明演説で
「3年後に私を不信任してほしい」と区議に訴える方針を固めた。失職して区長選日程を07年の統一地方選時の
区議選に合わせ、選挙予算7000万円を削減し、投票率アップも目指すのが狙い。青木氏は再選をもくろむが、
区議からは「不信任の本来の目的と違う」と反発の声が上がっている。
前区長の自殺に伴い、急きょ実施された4月の区長選期間中、都議から立候補した青木氏は当初、公約として
選挙ビラに「3年で辞職し、区長と区議の選挙を統一する」と書いていた。しかし、公職選挙法は首長が任期途中
で辞職し、再選した場合の任期は残りの期間だけに限っており、再選しても区議との同日選は定着しない。陣営
の公選法の理解不足が原因だった。
このため、青木氏は公約を選挙途中で修正し、3年で「区議会の不信任を受けて失職」すると掲げた。地方自
治法では、不信任決議には議員の3分の2以上の出席で、4分の3以上の賛成が必要。議会の協力が不可欠
になるが、4月の区長選で対立候補を応援した区議は全体の6割に上る。区議の一人は「他人のふんどしで相撲
を取るようなもので、おかしい」と批判している。
青木氏は「選挙を統一した時のメリットを考えれば、理解してもらえると思う。時間をかけてお願いしていきたい」
と話している。
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/wadai/news/20040526k0000e040066000c.html (0´〜`)<依頼865